赤ちゃんにミルクをあげるとき哺乳瓶は必要なものですし、あやすときにおしゃぶりを使う方は多いと思います。
しかしいつまでも哺乳瓶やおしゃぶりを使うと歯並びに悪影響を与えてしまいます。
いつごろを目安に辞める必要があるのでしょうか?
今回は哺乳瓶やおしゃぶりをやめるタイミングについて解説していきます。
赤ちゃんには「吸啜反射」といって、口の周りに触れたものを吸おうとする反射があります。
この反射は1~2歳くらいまでみられます。
泣いてぐずっているときにおしゃぶりを上げると泣き止むことが多いですが、それはおしゃぶりをすると赤ちゃんは安心感を抱くためです。
おしゃぶりは赤ちゃんの精神状態を落ち着かせてくれるのです。
また、おしゃぶりをすることによって赤ちゃんが鼻呼吸を覚えるのを助けてくれます。
しかし、いつまでもおしゃぶりをしていると歯並びに悪影響を与える恐れがあります。
おしゃぶりしている間は吸っている状態が続くため、持続的に上下の前歯に力がかかります。
このため上下の前歯が前方に出てしまい、閉じたときに噛み合わない“開校(オープンバイト)”と呼ばれる状態になってしまったり、いわゆる出っ歯になりやすくなります。
おしゃぶりはできれば2歳くらいまでにやめさせるようにしましょう。
2歳ごろになると乳臼歯と呼ばれる奥歯が生えてきます。
奥歯が生えてくると今までは“吸う”ことがメインだったお口の動きが、今度は“噛む”ことに変わっていきます。
このころにまだおしゃぶりをしていると歯並びに影響が出やすくなります。
少なくとも3歳になる前までには完全にやめさせるようにしましょう。
哺乳瓶を使うと飲み物をこぼさずに与えることができますし、赤ちゃんを寝かしつけるのに便利かもしれません。
しかし、1歳を過ぎてからも哺乳瓶の中に甘いジュースなどを入れてダラダラと飲ませたり、ミルクを与えながら寝かしつけると、前歯にむし歯を作ってしまう可能性が高いです。
寝る前は糖分の入っていない飲み物に変えたり、ミルクを飲んだ後は歯を磨いてあげましょう。
1歳頃に哺乳瓶を卒業できるのが理想的です。
1歳頃を目安に少しずつコップで飲む練習をし、1歳6ヶ月までには哺乳瓶を卒業させてください。
いきなり哺乳瓶を取り上げてしまうなら赤ちゃんにもストレスとなってしまいますので徐々にやめさせるようにしましょう。
お子さまの健康な歯のためにもおしゃぶりと哺乳瓶は適切な時期に卒業させてあげるようにしましょう。
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