赤ちゃんによく見られる指しゃぶり。
ぷにぷにの手足とあどけない表情と合わせて、とっても可愛らしいですよね。
ですが、いつまでも指しゃぶりをしていていいのか、というと、お悩みの親御さんもいらっしゃるかもしれません。
本日は、指しゃぶりが与える歯への影響についてお話ししていきたいと思います。
指しゃぶり自体は、人間の発達上、自然に表れる行動です。
「赤ちゃんは何でも触るし口に入れる」といいますが、あの行動は、赤ちゃんなりに色々なものを体験し、「確かめる」行動です。
手を認識し、指を認識し、それを口に入れ、舐めたり吸ったりする指しゃぶりは、そういう意味では発達のためになる行動といえます。
おもちゃなどに意識が向くようになると、自然と指しゃぶりも減っていき、3歳頃にはしなくなるのが一般的です。
もし、4歳を過ぎても指しゃぶりが続くということであれば、周囲と協力しながら、指しゃぶりをやめられるようにお子さんをサポートしていきましょう。
指しゃぶりは、主に歯並びに影響を与えます。
指しゃぶりをすることで口の中に圧力が掛かり、これが長時間になると、歯並びが悪くなってきます。
出っ歯や上の歯のがたつき、上の歯と下の歯が上手くかみ合わなくなるなどの影響があります。
乳歯は結局抜けて、後から永久歯が生えてくるのだから、乳歯の歯並びを気にする必要は無いのでは?
そんな疑問が浮かぶかもしれません。
結論から言うと、乳歯はその後の永久歯が生えるのにとても大切な役割を担っているため、歯並びが良くないのは望ましくありません。
乳歯には様々な役割があります。
食べ物を噛むこと。舌のポジションをサポートして発音しやすくすること、顎の成長を促すこと、表情を作ること——。
そして、永久歯の生える場所を誘導することです。
案内役である乳歯の並びがよくない状態だと、それに誘導された永久歯の歯並びも悪くなります。
お子さんが指しゃぶりを続けていることに悩まれている親御さんはたくさんいらっしゃいます。
ご家庭でできる対策を、以下にいくつかご紹介します。
手を使う行動を促す
ある程度の年齢になっても指しゃぶりがやめられない場合、退屈になって気を紛らわすのに指しゃぶりをするパターンがあります。
積み木やブロック、パズル、折り紙など、手を使って集中できる遊びに誘うと、自然に指しゃぶりが減っていくことがあります。
ぬいぐるみを持ってもらうのも一つの手です。
また、食事やお昼寝、遊びの時間などの生活リズムを調整して、退屈する時間を減らす方法もあります。
ストレスを減らす
寂しい、構ってもらえない、不安など、ストレスを感じて無意識に指しゃぶりをするパターンもあります。
この場合は、お子さんにとって安心できる環境を作ることが大切です。
手を握ったり、ハグしたりなどのスキンシップを増やす、思いきり遊ばせるなど、ストレスを和らげる方法があります。
叱るのは逆効果になる可能性!
なかなか指しゃぶりをやめられないと、親御さんも焦りや心配からついつい叱ってしまうこともあります。
しかし、叱ると余計にストレスを感じ、お子さん本人ですら「やめたいのにやめられない」という状態に陥ってしまうこともあるため、逆効果になってしまう可能性があります。
「指しゃぶりをやめてくれない…」と、どうすれば良いのか悩んでいる親御さんはたくさんいらっしゃいます。
そんなときは、親御さんだけで悩まず、親御さん以外の家族、ご友人やお医者さんなど、ぜひ周りの方に相談してみてください。
かかりつけ医や小児歯科などで、指しゃぶりについて相談することができます。どうすれば指しゃぶりをやめることができるか、親御さんと一緒に対策を考えていきます。
当院も、頑張る親御さんのお力になれれば幸いです。
お子様の歯並びが心配など、歯やお口のことでお悩みごとがあれば、ぜひ当院にご相談ください。
ご来院をお待ちしております。
茨木市彩都で土曜日・日曜日も診療する歯医者
彩都西歯科クリニック
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