マウスピース型矯正装置(インビザライン)は一般的な金属の矯正器具ではなく、マウスピースでの歯列矯正が可能で、目立たない矯正治療として注目を集めています。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は原則として、大人の矯正治療として普及しています。
では、「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」をご存知ですか?
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」とは、成長過程にあるお子さまを対象とする矯正治療です。
今回は「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」のメリット・デメリットについてご紹介します。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」とは、永久歯と乳歯が混在している子どもたちに向けたマウスピース型矯正装置です。
マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)は従来、永久歯が生え揃った時期の矯正治療における選択肢の一つでした。
しかし近頃のインビザラインシステムの技術進歩により乳歯と永久歯が混在している時期から、将来的に永久歯が綺麗に並ぶための歯並び改善治療としての使用が可能となりました。
【1】目立たない
やはりインビザラインシステムの一番のメリットといえば、その目立ちにくさです。
これまで成長過程にあるお子さまの歯列矯正で選択される矯正装置は、入れ歯のような拡大装置やワイヤー矯正でした。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」では、見た目をほとんど気にすることなく矯正治療が進められます。
【2】口腔内を清潔に保ちやすい
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」は取り外し可能な矯正装置であるため、ワイヤー矯正のように専用の歯ブラシが必要であったり、歯磨きに時間がかかったりする事がありません。
これまで通りの歯磨きでお口の中を清潔に保ち、矯正治療の1番の天敵とも言える虫歯のリスクも低くする事が可能です。
【3】お子さまの成長を活用した治療が可能
大人の矯正治療とは異なり、成長過程にあるお子さまの場合、顎のサイズを大きくすることで綺麗な歯並びを再現していきます。
つまり、基本的に抜歯をする必要がありません。
このような治療法は、成長過程にある時期に限り実現可能です。
【4】悪習癖の改善をサポート
舌が前に出てしまったり、指を咥えてしまう、爪を噛んでしまうなどの癖はないでしょうか。
このような習慣となってしまった癖は、歯並びに大きく影響します。
このような癖を治すことが、歯並びの良さに繋がることもあります。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」は、お口に装着するだけでそのような癖を改善するためのサポートが期待できます。
【5】遊びやスポーツも楽しめる
マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)装置は薄く柔らかい素材で作製されているため、矯正装置による怪我などの心配がありません。
【1】タイミングが限られる
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」は、歯が生えている状態によって開始できる時期が限られています。
さらに治療に1年半の期間を要するため、いつでも開始できる治療ではありません。
【2】お子さま自身の協力が必要
取り外し可能な矯正装置での歯列矯正では、その装置を使用して頂かないことには治療の成果は出ません。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」は1日に20時間以上の装着が必須となります。
治療をするお子さまの理解と協力があってこそ、効果のある治療となります。
成長過程にあるお子さんを対象とするマウスピース矯正、「インビザライン・ファースト」についてご紹介しました。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」に限らずお子さまが矯正治療を開始することは、抜歯などの負担のかかる歯科治療を必要とせず綺麗に並ぶ永久歯を目指せること、大人になってからの矯正治療が短期間で済むこと、長い間美しい歯並びで過ごせることなど、それだけで利点があります。
「マウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)」が全てのお子さまに適応とはなりませんが、少しでも気になる方はぜひ早めの矯正相談をお勧めします。
彩都西歯科クリニック 歯科医師 伊原 勝換
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