妊娠中は身体のさまざまな変化によって、お口の中にも変化が起こります。
今回は、具体的にどのようなトラブルが妊娠中に起こるのかを妊娠期別にご紹介します。
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れによって、さまざまな変化が起こります。
これらはずっと続く訳ではなく、妊娠時期によって違ったり、妊娠が終わると解決することもあります。
妊娠中に起こりやすいお口のトラブルを時期別にご紹介します。
妊娠初期(4~15週目ころ)に起こりやすいお口のトラブル
妊娠初期、ママは女性ホルモンの分泌量が急激に増加します。その影響で唾液分泌量が低下し、お口の中は不衛生になりやすい環境になってしまいます。
虫歯や歯周病が発生したり、症状が悪化しやすくなります。
また、お口の渇きやネバつきがあり、口臭が気になるという方もいらっしゃいます。
妊娠中期(16~27週目ころ)に起こりやすいお口のトラブル
赤ちゃんの臓器の形成も終わり、つわりも落ち着いて「安定期」と呼ばれる時期になります。
食欲も回復します。しかし、お腹が大きくなり始める時期でもあり、胃が圧迫されて一度にたくさん食べられないため、食事回数が増える方もいます。
食事や間食の回数が増えれば、それだけ虫歯や歯周病のリスクも高くなってしまいます。
妊娠後期(28~40週目ころ)に起こりやすいお口のトラブル
出産を意識し始める時期で、お腹がとても重たくなります。
動きにくい身体での生活に疲れてしまい、ついお口のケアがおろそかになるということもあります。
しかし、妊娠期の歯周病は、糖尿病の合併症のひとつとも言われており、また早産の可能性も高くなるとされているため、出産まで気を抜かずお口の健康管理に留意していただければと思います。
産後は子育てに追われてしばらく歯医者に通えないという声をよく聞きます。
ですから、お口の状態が不健康のまま出産を迎えた場合、症状が悪化してしまいがちです。
また、そのような不衛生なお口のまま子育てしていると、産まれた後の赤ちゃんのお口の中に虫歯や歯周病の原因菌を移してしまうこともあります。
妊娠中はできるだけ早めにお口の中を健康にして出産を迎えられるように準備したいものですね。
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