一番最初に生えてくる奥歯の永久歯を『6歳臼歯』と言います。
この6歳臼歯はさまざまなトラブルが起きやすい歯でもあります。
今回は6歳臼歯に起こりやすいトラブルと、それを防ぐ予防方法について解説していきます。
6歳臼歯はその名の通り、6歳前後に生えてくる永久歯です。
つまり、一生使わなければいけない歯なのです。
永久歯に全て生え変わったあと、この6歳臼歯4本(左右上下1本ずつ)で、噛む力の85%を担うとも言われていて、食べ物をしっかり噛む上で大きな役割を果たしています。
6歳臼歯が生えてきたことに気づいていなかったり、噛み合わせの溝が複雑で磨きづらく、虫歯にしてしまうことが多いです。
6歳臼歯は歯ぐきを突き破って生えてきます。
生えてきたばかりの時期は、歯ぐきが歯に半分かぶってしまうため、そこに汚れがたまりやすくなります。結果、歯ぐきに炎症が起きて腫れてきます。
6歳臼歯が手前の乳歯に引っかかって出てこないことがあります。
①フッ素塗布
フッ素は歯を強くし、虫歯になりにくくします。
特に生えたばかりの歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすいため、フッ素を塗るのが効果的です。歯科医院で定期的にフッ素を塗ってもらいましょう。
また、ご家庭でも高濃度のフッ素が入った歯磨き粉などを使うようにしましょう。
②シーラントをする
6歳臼歯の噛み合わせの溝は、とても複雑で磨きづらいため虫歯になりやすいです。
そのため、溝をプラスチックで埋めてあげると、虫歯を予防することができます。
③仕上げ磨きをする
6歳前後の子どもはまだまだ自分では、しっかり歯磨きできません。
そのため保護者の方が必ず毎晩仕上げ磨きをしてあげましょう。
仕上げ磨きは、できれば小学校を卒業するまでしてあげましょう。
その時、糸ようじやデンタルフロスで歯と歯の間もお掃除してあげましょう。
④ワンタフトブラシを活用する
ワンタフトブラシとは、歯ブラシの毛先がひとまとまりになっている小さい歯ブラシです。生えてきている途中の6歳臼歯を磨くのに最適です。
⑤矯正する
6歳臼歯が手前の乳歯に引っかかって出てこれない場合、部分矯正をして、歯が生えてくるのを助けてあげます。
6歳臼歯は、6歳前後に生えてくる永久歯です。
虫歯になりやすかったり、周りの歯ぐきが腫れるなどのトラブルを起こしやすい歯でもあります。
歯科医院でフッ素を定期的に塗ってもらったり、シーラントをしてもらいましょう。
また仕上げ磨きを毎晩してあげましょう。
一生使わなければいけない6歳臼歯を、トラブルから守りましょう。
彩都西歯科クリニック
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