親知らずとは、第三大臼歯・8番とも呼ばれる、人間の一番奥の歯のことです。上下左右で計4本あります。
本来親知らずは真っ直ぐに生えますが、時代や生活の変化とともに人間の顎が小さくなるに連れて、生えてこなかったり横を向いて生えてきたり、そもそも親知らずがなかったりします。
皆様にとって一番気になることは、抜く必要があるのかということではないでしょうか。
痛い、怖いという理由でためらわれる方も多数いらっしゃいますが、以下の場合においては抜くことをお勧めします。
まずは、横向きに生えている場合。これでは親知らずだけでなく、隣の歯(第二大臼歯)も歯磨きしにくくなります。そうすると、虫歯や歯周病におちいり、第二大臼歯まで失ってしまう危険があります。もう一つの場合は、真っ直ぐ生えていても噛み合わせが無い、という状況です。歯はお互いに噛み合うことで上下方向の力の均衡を保っていますので、噛み合う歯が無いと歯は上方向への力を持て余します。その結果、歯がのびてきて噛み合わせの歯茎を傷つけてしまいます。これは口内炎や細菌感染の原因になります。逆に言えば、真っ直ぐ生えてきていて噛み合わせも正しければ健康な歯を抜く必要はありません。
最後に、親知らずを抜いた際の注意事項をご案内します。抜歯当日の食事は、辛いもの、熱いもの、消化の悪いものは避けて下さい。運動や入浴、飲酒といった血圧の上がることを避けて安静にして下さい。強く口をすすぐ、喫煙する、ストローで飲む、鼻をすする、咳をするといった行為も控えてください。抜いた後は、傷口の確認をしますので、翌日消毒にお越し下さい。
彩都西歯科クリニック
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