歯列矯正といえば、歯の表面に金属の装置とワイヤーを付けておこなうイメージがあると思います。
しかし最近では歯科医療の発展により、子どもの年齢や環境に合わせてさまざまな歯科矯正がおこなわれています。
今回よく行われている小児矯正の方法をいくつかご紹介したいと思います。
第一期治療は、主に顎の成長を誘導する治療です。
乳歯列期から混合歯列期におこなわれる治療で、成長の時期や度合いによって歯科医師が判断して装置をご提案します。
顎の成長を内側から押し広げておこなう拡大装置は、取り外しのできるプレートという装置を1日12時間~15時間程度装着するものや、完全に固定していれたままにしておく拡大装置があります。
反対咬合(受け口)を改善するためのマウスピースで、反対咬合の要因になりやすい舌の位置や動きをコントロールすることにつながり、噛み合わせ位置を改善するものです。
間違った舌の位置や口呼吸、舌の突出、飲み込み方の異常などは口周辺の筋機能の低下が原因であることが多く、顎の成長も妨げてしまうことがあります。
T4Kは自宅で毎日1時間以上を目安に装着することで、筋機能の育成を図る装置です。
第二期治療は、永久歯が生え揃う12歳頃から始める矯正治療です。
内容としては大人がおこなう本格的な矯正と同じで、歯に圧力をかけて整える矯正装置を使います。
第一期治療をおこなっても解決できなかった問題がある場合、第二期治療で再度咬合誘導を含めた歯列矯正がおこなわれます。
歯1本1本の表面に「ブラケット」という矯正用装置を取り付け、それらを形状記憶ワイヤーでつなぐことで、ワイヤーの戻ろうとする力を利用して歯並びを整える方法です。
金属の装置が基本で、料金は追加になりますが、目立たない透明ブラケットトワイヤーなどもあります。
ブラケットを歯の裏側に装着する舌側矯正(リンガル矯正)も目立たない矯正治療を望まれる方に人気の方法です。
矯正の方法としてはブラケット法と同じで、特に舌を突出するクセがある場合などは、矯正装置が内側にあることで突出できなくなるため悪習癖対策にもなります。
1日のうちに20時間以上マウスピースを装着し、月に1度のペースで圧力が追加されるように交換していく矯正方法です。
ブラケットを付けたままの矯正に比べて目立ちにくさや歯磨きのしやすさなどメリットも多く、金属アレルギーが不安な方でも安心してご利用いただけます。
ただ、歯並びや口腔内の状態によってはマウスピースでは動かすのが難しいと診断される場合もあります。
お子様の歯列矯正は矯正を開始する時期の年齢や口腔内の状況に応じて治療へのアプローチが異なります。
まずはそこを理解し、その時期のお子様にどのような矯正治療方法の選択肢があるのか精査を受けてみるのも良いと思います。
歯並びが気になったらまずは小児の矯正医に相談してみてはいかがでしょうか?
彩都西歯科クリニックでは、矯正医による無料カウンセリングを実施しています。
お子様がどのような矯正方法が最適なのか、期間は、費用などのご説明をさせていただきます。
お子様の歯並びが気になりましたら、当院へご相談ください。
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